sadaijin_nanigashiの日記

虚無からの投壜通信

日々のあれやこれやをいろいろと。

Ace Combat 7を予約して買ったのだけど。

ace7.acecombat.jp

Ace Combat 7 Skies Unknownを予約して買って発売日から早速プレイし、昨日難易度easyでキャンペーンモードをようやくクリアした。

いやー、難易度高いです。これまでのナンバリングタイトルでは04、5、Zeroと一通りやってきて難易度aceでもSランク制覇してきた私ですが、今回はeasyでも苦労しっぱなし。何周かして高性能機体にパワーアップアイテムを着けまくらないとまともに遊べないように思います。洋ゲーのきっつい難易度に慣れた人じゃないとこれは耐えられないと思うよ……

で、片渕須直氏が手がけたシナリオですが、正直消化不良の感が否めません。超重要人物が物語序盤で割とあっさり死んでしまったり、僚機のキャラクター造形が薄っぺらでなおかつゲーム内では全く役立たずなため一緒に作戦行動をしているという感覚が希薄だったり。本作のコアとなるテーマがAIによるUAVの台頭に人間がどう立ち向かうかという話なので、敵方の主要登場人物も存在感が希薄です。04からZeroでは味方や敵方に出てくる味のあるおっさんたちが物語の骨格をがっちり固めてくれていたおかげで主人公の成長が分かる仕掛けになっていたのに、本作ではそれもありません。敵のメインキャラに凄腕パイロットの爺さんがいるんですが、これもUAVを前面に押し出すためかイマイチ活躍の場が与えられていないし。「人間vsAIのUAV」というシナリオを描きたいのであれば、この爺さんと主人公が最終面で共闘するとかの展開があれば燃えるんですが、そんなのもない。エースコンバット名物の超兵器も一つだけで、ゲームならではのトンデモ世界を飛んでいる楽しみと爽快感が足りません。

その他、今回から強化された気候要素も難易度を上げているだけで、ゲームとしての駆け引きの増加にはつながっていません。ガチのフライトシムならそういう要素も例えば着陸時に頭を使う楽しみが増えるのでいいんですが、フライトシューティングであるはずの本作では圧倒的多数として沸いて出てくる敵方の戦力をやっつけていく上での邪魔でしかありません。例えば5のステージ「8492」みたいに敵に追っかけられまくるステージなら例えば雲に隠れてロックオンを外すとかの駆け引きもあるんですが、本作では最終盤になるまでずーーーーーーーーーーっと地上の敵をプチプチ潰すだけの作業に追われる(しかもUAVに追尾されてミサイルをバカスカ撃たれまくる)というストレスフルな展開。こんなの何が面白いんですか? 攻撃ヘリのガンナーとか戦略爆撃機の爆撃手とかいろいろなポジションが楽しめる「アサルト・ホライズン」の方がまだバラエティの豊かさという観点からも楽しいです。

で、その他にも問題がまだあって、日本語版音声では「大公国」を「だいこうこく」と誤読してるのがそのままになってたり、フランス系の名前がつけられてるエルジア王国の名前の綴りに音韻上の間違いがあったり(コゼット王女はフランス語の綴りに依拠するなら、レ・ミゼラブルからも分かるとおり「Cosette」だし、名字に当たる部分も"D'Elise"(最初のEにはaccent aiguがつく)なら「デリーズ」 と表記すべきだし、そもそも国名のエルジアを名字に冠するならD'Eruseとかにしないとおかしいし、なんかそういう基本的な部分でのプルーフがいい加減なのもかなり目につく。1年くらい発売延期したのに、こういう基本的なところに間違い(といっていいだろう)が散見されるのもガッカリ要素だった。

ま、エースコンバットのナンバリングタイトルとして期待値を上げに上げていた自分が悪いんで、今後はVRモードとかをふらふら遊んだりしようかなと思います。キャンペーンモードは適当に気まぐれでやるレベルかなあ。