sadaijin_nanigashiの日記

虚無からの投壜通信

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オーケストラ・ダスビダーニャ第25回定期演奏会に参加しました

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2月25日、東京芸術劇場で行われたオーケストラ・ダスビダーニャ第25回定期演奏会に参加しました。曲目などは以下の通り。

Д.Д.ショスタコーヴィチ作曲

「葬送と勝利の前奏曲」 〜スターリングラード戦の英雄の追悼に〜 作品130

バイオリン協奏曲第1番 作品77

交響曲第11番「1905年」 作品103

指揮者 長田雅人(常任指揮者)
ヴァイオリン独奏 荒井英治

ソリストアンコールもメインのアンコールもないにもかかわらず、終演が16時30分というボリュームありすぎのプログラムでした。前プロこそ3分前後と短いけど、コンチェルトは45分、メインは65分(しかも全部アタッカ)という体力をゴリゴリ削るようなプログラムでしたから……

個人的には数カ所で痛恨のミスをしたのが大変悔やまれます。理性で演奏をコントロールして「頭はクールに心は熱く」の演奏をせにゃいかんなあとこの歳になって再度痛感します。それを支えてくれるだけの技術があるわけではないし、今回の演奏会は何だかんだで色々とダイナミクスの制御とかよく分からないところにある譜めくり(そのために結構図画工作をした)とかで色々苦労したというのもありますし。

それでも第4楽章の最後のコーダ部分の盛り上がりは出色の完成度だったのではないかと思います。あの猛烈な集中度と熱気は、一度味わうともう普通の世界には戻れない醍醐味の一つです。そして虚空にカリヨンが鳴り響く間の静止も、フライングブラボー抑止の為もあったものの終止姿勢のまま固まっていたときの時間の流れは、オーケストラの醍醐味かくやあらんとも言うべきものだったように思います。
言うまでもなく、「葬送と勝利の前奏曲」でのバンダを伴った爆音はオケ全体の気合いをブーストするのに十分すぎるものだったと思いますし、荒井先生のヴァイオリン独奏はショスタコーヴィチの偉大さを現前せしめるほどの素晴らしいものでした。何食べたらあんなになるんだろう……(食べ物の問題ではない)

来年は交響曲第2番と6番をやる予定です。また色々と半年間準備と修業を積む必要がありそうです。

その時まで、ダスビダーニャ。