sadaijin_nanigashiの日記

虚無からの投壜通信

日々のあれやこれやをいろいろと。

2016年フランス旅行(10): アミアンでウロウロする

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街中を適当にフラフラと歩きながらノートルダム大聖堂を目指す。市の中心部はそれほど大きくはないので別に急ぐ必要はない。私の歩く速度は大分遅いのだが、それでも10分も歩けばノートルダム大聖堂の辺りまでたどり着く。

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一番簡単なルートをたどっていくと聖堂の向かって右手の路地からこの広場に出る。さすがにでかいですね。

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ちなみにほぼ正面から見るとこんな感じです。パリのノートルダム同様フランボワイヤン様式の聖堂ですが、パリのそれよりは少しだけ完成したのが後らしく、そのあたりの違いもあるらしい。でも個々の彫刻は望遠鏡持ってこないと分からんよなあ。

で、聖堂に着いたときはちょうど昼のミサをやっておりました。私はキリスト者ではなくて一介の無神論者に過ぎないので、ミサの時に中に入って写真をバシバシ撮るのはさすがに遠慮している。というわけで昼のミサが終わるまで近所で昼食をとるべくレストランを探す。といっても駅前以外には余り店がなく、観光名所であるサン・ルー地区を除いては多くの場所が閑散としている。まあ仕方がないなあと言うことで聖堂のすぐそばにあったビストロに入り、「今日のランチ」と掲出されていた鶏のクスクスを食す。14ユーロ(食後のコーヒーは別)。なんか今回の旅行、クスクスばっか食ってるなあ……。

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ランチとはいえ、スープが冷えたら一応温かいのを補充してくれます。この手の観光地のメシ屋というのは往々にして酷くまずいことがフランスでも少なくないのだが、ここのお店はそれほど悪くなかった。ちみなに他にもビーフステーキなどを出しており、たぶん米国から来たとおぼしき一行はそれを注文していた。

腹ごしらえを終えたところで聖堂内部へと出発。

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彫刻類の詳しい説明については色々なガイドブックとかwikipediaフランス語版にあるのでそちらを参照していただくとして、とにかくデカい。床面積はパリのノートルダム大聖堂の2倍くらいあるらしい。また、聖堂完成後17世紀辺りまでかけて装飾された彫刻類も見事。ちなみに洗礼者ヨハネの首(と伝えられる)聖遺物などが見られる宝物殿はこの日はお休みで、見ることができなかった。残念。

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というわけで聖堂を一通り見学して、サン・ルー地区に移動。ちなみにサン・ルー地区から見るノートルダム大聖堂はこんな感じ。

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サン・ルー地区は川沿いにお洒落なカフェが立ち並ぶエリア。

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写真には写っていないが白鳥なども何羽かいて風景に彩りを添えている。それなりに結構テクテク歩いて疲れていたのと、せっかく観光に来たのでこの辺りでどっかのカフェにでも入ろうと思ったのだが、あろう事かほとんど満席。えー、ビールでも一杯引っかけて楽しい旅行気分インスタ映え(この旅行の頃はインスタはそんなにまだ流行ってませんでした)な写真と決め込もうと思ったのにケチーと思いつつ仕方がないので川縁の階段に腰掛けて川面を眺めて休憩。

あー、こういうとき一人旅というのは寂しいなあと思う。せめてグループ旅行であればとりあえず並ぶなりしてカフェに席を確保しておしゃべりとかして楽しいひとときを過ごせるんだろうけど、一人だとカフェでは休憩ついでにボーッとするのも限界があり、その他の休憩手段としては本を読むことなどがある程度。それも悪くはないのだが、寂しいときは寂しい。でも、それに耐えないと自由は得られないんだろうな。

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何はともあれ一息つけたので移動を開始。翌日は比較的早起きする必要があるため、パリへ戻るのも早めにしておかねばならないということで、駅へ向かう。

アミアンに着いたときには昼時というのにほとんど人がいなかったメインストリートも、この時間になると比較的人通りが増えてきて、一応の賑わいを取り戻している。

アミアンの駅に戻り、切符を調達。それによると次の電車は40分ほど後だったので、駅に付属のカフェにて時間を潰す。

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カフェつーてもどうも雰囲気からして夜間に酒を提供するのがメインぽい店で、店内は常連ぽい人々が数名おしゃべりをしているだけ。店の外ではマリワナをふかしている連中が何人かいたので用心のため店内でペリエを飲んでだらけていたのだが、フランスの都市は大体国鉄の駅前が場末でアレなのは仕方ないとはいえ、列車を待つときに気が抜けないのは疲れるよねえ……

一応列車は定刻通りに到着し、パリには6時過ぎに到着。昼にガッツリ食べたこともあり、北駅近くの小さいスーパーでビールと水とつまみ(ハム類)を買って部屋で食す。

翌日は荷物を抱えて(一応用心のためタクシーを頼んだ)移動で朝早くに起きなければならないため、荷造り。ビオの店でコキエットを3キロとか石鹸類をイヴロッシェで買いすぎたので荷物が既に重い……計画性のなさがすでに現れていて大いに反省する。

何とか荷物を取りまとめ、10時半に就寝。