sadaijin_nanigashiの日記

虚無からの投壜通信

日々のあれやこれやをいろいろと。

オーケストラ・ダヴァーイ 第11回演奏会に出ました

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8/20はオーケストラ・ダヴァーイの演奏会@府中の森芸術劇場でした。遠いよ東府中……準特急止まらないし、そもそも京王線の路線図って仏語の師匠の住んでる京王永山に行くルート以外よく分からないし。

で、今回はこの前のダスビで補助線だらけの音符に大苦戦したことの反省を踏まえ、高音域のリハビリも兼ねて久しぶりに1stVnで今回参加したのですが、なんじゃこりゃー!というくらいの難曲だらけで泣きました。いずれもいい曲なんですけど、プロコフィエフ交響曲第6番はそもそも音程に対する要求がシビアな上に調がフラットだらけで第一楽章は変ホ短調という弦セクション殺しの辛い辛い曲でした。イスラメイは原曲がピアニストいじめとして知られるハイパー難曲で、オーケストラ版はそれをとりあえず分解しましたという感じではあるのですが、やっぱりヴァイオリンのフィンガリングには優しくない難曲で、さらってもさらっても弾けないところが出てくるという有様でした。何回泣いたか……

で、本番。うん、石田組長のソロ@ハチャコンはものすげーハラショーでした。第2楽章の中央アジアの寂寥感全開のメロディーでは泣きそうになりましたし、第3楽章の中頃、ソロとフルートの掛け合いになるところはこれは夢なんじゃないかと感じられるほどの高揚感がありました。この曲を知ったのは25年くらい前なんですが、オケでやりたいやりたいという念願が叶って、小生としては言葉がありません。

プロコの6番は今回の参加で初めて真面目に聞いたのですが、第2次大戦の惨禍とそれでも人間に寄せる希望を苦しみながら描いた名曲だと今では感じます。砲弾によって殺される人々の鮮血や飛び散る肉片すら想像させる第1楽章、次いでその中で恩寵のように訪れる人間の尊厳を謳った第2楽章、そしてフラッシュバックする惨劇の記憶に苦しめられつつも未来を向いて進もうとする自己の決意を揺るぎなく表明する第3楽章。森口先生は「30回くらい聴けば良い曲に思える」とおっしゃってましたが、実際曲としては結構晦渋な作品なのでみなさん50回くらいは聴きましょう。イスラメイは弾いているとだんだんとトランス状態に入るのが楽しいので皆さん是非弾きましょう(笑)。

ダヴァーイの皆さんは明るく面白い人ばかりで、初めて参加した小生も暖かく(たぶん)迎えていただけて嬉しかったです。来年のハルサイ!にも参加したいと思います。皆さん本当に有り難うございました。