sadaijin_nanigashiの日記

虚無からの投壜通信

日々のあれやこれやをいろいろと。

2016年フランス旅行(3): ホテルの話

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宿泊したのは東駅近くにあるとあるホテル。留学時に住んでいた19区に比較的近く交通の便が良いこと、そしてグレードの割には安い料金であるため、パリに滞在する時にはほぼ定宿にしている。ただし、北駅にも近いことから夜間の治安がそれほど良い地区ではないので、いわゆる「パリらしい」大通りや景観を期待するとほぼ間違いなく裏切られる。そのため、仏語あるいは英語でのコミュニケーションに不自由しないレベルであれば、このエリアはそれなりにお勧めできるように思う。

なお、ここのホテルを定宿にしているのには経緯がある。

ここのホテルはとある大手チェーンがどうやら居抜きで購入し、新装開店したものらしい。そのため、以前は元のホテルの面影が強く残っており、レセプションからエレベーターまでの動線は分かりにくいし廊下は真っ暗だしカーペットやシャワーはボロいわと、星の割にはかなり悲惨な造作であった。
まあ、料金が安いので仕方ないかな~とか思いつつ、一応ホテルの感想メッセージにはその旨改善を期待するよと書いたのだが、直後ホテルの支配人からメールが届き、複数回の、そして長期にわたる色々なやりとりが続き、支配人氏は小生の要望をある程度容れてくれると約束してくれた。そして次の滞在時には、廊下も明るい照明に取り替えられ、シャワーなども新品に交換されていた。恐らくは支配人氏が小生にコンタクトしてきた段階で翌年度の改装予算は計上されていたのだとは思うが、それでもこちらの要望が反映されていると感じるのは嬉しいものだ。
そして以来、私が到着する時には都度FUP会員としてのウェルカムドリンクは付けてくれると同時に、簡単なスナック菓子をおまけに付けてくれるようになった。通常、大手ホテルチェーンの画一的なサービスではこのようなことは滅多にないものなのだが、支配人氏がチェックイン時に「ああ、また来てくれたか」と出迎えてくれるホスピタリティは、特に私が滞在する程度の格付けのホテルであっても、まんざら悪いものではないと思う。

そして晩ご飯はホテル隣のトルコ料理屋で軽く済ます。習いたてのトルコ語で店の主に話しかけると、一瞬戸惑ったような表情の後に「お前何者だ」的歓迎を受ける。事実、パリ市東~北東部には比較的トルコ人の店が多く、彼らはケバブなどを商っており、セットメニューの価格も7ユーロ程度と安い。いわゆるフレンチのランチが飲み物別で大体13ユーロ程度、なおかつボリュームも結構あることを考えると、たまにはケバブ屋でサンドイッチを買ってその辺の公園や広場でぱくつくのも悪くはないと思う。パリのケバブは日本と違ってラム肉の使用比率が高いのもお勧めできるもう一つの理由である。ラムの臭いが苦手な人もいるとは思うが……