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sadaijin_nanigashiの日記

虚無からの投壜通信

日々のあれやこれやをいろいろと。

ジャカルタに行ってました

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先週一週間、仕事でインドネシアジャカルタに行ってました。ゴールデンウィーク前には台湾に出張だったので、ここ一月で結構な海外出張ラッシュに見舞われたという事になります。周りの人は「会社の金で海外行けていいなー」とか言いますが、(自分の主使用アライアンスを使った場合)マイレージが貯まることと、現地の人が残業なんかしないため比較的早い時間に仕事が終わる以外は、外国語で朝から晩までコミュニケーションしないといけないし、日本人的なヌルい駆け引きではなくて即決即断が求められる場面が多いので、著しく疲れるのですね。ウチの会社はケチだからえらい人以外はビジネスクラス使えないし。

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で、ご存じの方は多いと思いますが、ジャカルタ市内は公共交通機関が壊滅的にダメなので、バス以外の細々とした移動はタクシーかOjek(オジェッ)というバイクタクシーや乗り合いタクシー(アンコラとか色々名前がある)に頼らざるを得ないのですが、タクシー以外はインドネシア語を知らないと利用するのには体を張ったボディランゲージが求められます。若い人は片言だけど英語が通じるのはいいんだけど……

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んで、一応ジャカルタでは地下鉄は建設進行中なんですが、例によって官吏が汚職まみれのこの国では三角州故の脆弱な地盤もあって遅々として進捗は停滞し、モノレール計画は推進してた大臣が汚職でクビになって以来事実上凍結などもうムチャクチャです。

そんななんで空き時間にちょっと物見遊山をしようとしても一日中渋滞で数キロ離れたところに移動するのに2時間とか平気で掛かるので時間が全く読めないし、そもそも博物館も貧弱なので文化都市という価値は少なくともジャカルタにはありません。せいぜいできることといったら巨大ショッピングモールでダラダラと時間を潰して、レッツボディランゲージで屋台飯を食うことくらいでしょうか。ただし屋台飯は衛生環境が激悪なので、過熱調理したもの以外は絶対食ってはいけませんし、皿自体が細菌まみれなので速攻で完食しないと確実にヒットします。

その他、Wi-Fiは超高級ホテル以外では接続速度が50kb/sec出れば上出来とかネット環境が絶望的にひどいというボロボロさもあるし、スカルノ・ハッタ国際空港は事実上飽和状態になってて沖止めでもないのに飛行機までバスで移動するとかもう面倒くさいからいっそのこと首都移転しちまえよと思わないのではないのですが、普通のそのあたりにいる人は結構親切で世話焼きなのがいいのですよ。ホテルのスタッフも顔を覚えるとほとんど友達みたいなフレンドリーさで色々と融通を利かせてくれますし、そのあたりの人情に篤いあたりはいいなあと思うのです。食い物も小生としてはそれなりにおいしいし。

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(コタ・カサブランカ内のレストランのフィッシュ&チップス日本風。およそ950円)

ただ、猛烈な貧富の差はやはりきついです。比較的富裕層が来るショッピングモールでは、ご飯の値段が日本円で1000円超えるとかザラで、ジャカルタ都市圏の一般ホワイトカラー労働者の平均月収が8万円、ブルーカラーとか単純労働者だと3万円を下回ると考えると、購買力平価でコンバートすると上記のフィッシュ&チップスは日本人ブライスでは約4200円ということになります。日本国内の外食の価格設定はパートタイム労働者の犠牲に支えられていているため国際的に見てもムチャクチャ安価ではあるのですが、こんなものに4000円以上ポンと支払える人ってどれだけ金持ちよと思わずにはいられないです。しかもこのショッピングモールのレストラン、結構混んでるんすよ。で、下町の屋台ではサテー(インドネシア風焼き鳥)が一本15円くらい。5本食ってナシゴレンかミーゴレンつけてあっまいお茶(冷たい水は確実に当たるのでNG)飲んでも大体300円(購買力換算1200円程度)行きません。ナシゴレンだけなら150円くらいです。何だこの格差は。

今のインドネシアの大統領のジョコ・ウィドド氏は平民階層の出身なんでこのあたり何とかしてくれないか期待していますが、イスラム系の社会では見せかけの平等の裏に猛烈な経済格差を隠匿していることが多いのは他の国でもよくあることなので、初代大統領のスカルノみたいに社会主義的政策をある程度導入しないとダメなんじゃないかなあとも思うのですね。