sadaijin_nanigashiの日記

虚無からの投壜通信

日々のあれやこれやをいろいろと。

帯状疱疹をやりました

掲題の通り、帯状疱疹をやりました。

疱疹が出る部位は色々あるようですが、小生の場合は顔面という最悪の場所でした。帯状疱疹をやったことがある方ならご存じとは思いますが、この病気、刺すような猛烈な激痛が伴うのですね。というわけで顔面(の半分)が痛い痛い。一番ひどい時はろくすっぽ眠れずベッドでのたうち回ってました。余りの痛さに救急車を呼ぼうとも考えたのですが、とりあえず夜間診療をやっている区の病院が近所だったので自転車で駆けつけ、痛み止めを処方してもらってしのぎました。自分自身は痛みへの耐性は強いとは思いませんが、何はともあれかなり辛いです。本当は半月程度入院して徹底的な加療を受けたいのですが、仕事が一人親方的な要素が強いのでムリなのですねハイ。そりゃ強行突破して入院する手もありますけど、退院してきたらたぶんpink slipを突きつけられることになるでしょう。日本の中小企業なんてそんなものです。

そしてこの病気、発生機序としては飲酒やストレスなどによる免疫力の低下がトリガーになることが多いようです。私のことを大酒飲みだと誤解する人は多いのですが、実際には自宅でも滅多に晩酌などの酒は飲みませんし、外での飲酒機会は週1回あるかないかなので、平均的なサラリーマンよりかなりおとなしいです(そんなに飲んでたらお金がもったいない)。ということで原因はストレスなんですが、鬱病を患っていたこともあり小生はどうもストレスに弱いようで、他人からすれば比較的軽度のストレスでもあっさりぶっ倒れます。とりあえず寝てれば大体はストレス反応から回復できるので、本当に重度の鬱病で苦しんでいる人たちからすればまだマシな方ですが、それでもストレスに弱いことには変わりありません。孤独とかには全然ストレス感じないのですが。

では今回はどんなことがストレスになったのか。それを詳述することはしませんが、どうも小生が苦手とするストレッサーには一定のパターンがあることが明らかになっており、カウンセラーからもそういう人種との関わりはできる限り避けるように推奨されているのですが、小さい組織に運悪くそういう人が居た場合は百パーセント関わりを拒否するわけにも行かず、辛いところです。同じようなマインドセットの人はどう対応しているのか、知りたいところです。パニックディスオーダー向けの薬とか服用してしのぐのでしょうか。ううむ、向精神薬は副作用がひどいので避けたいのですけどね。ジェイゾロフトとか1ヶ月分で3000円くらいするので高いし。

ストレスのない生活というのは「金銭的に困らない生活」と同様あり得ないものなのですが、ストレッサーとできる限り関わらない生活を送るにはどうしたらいいのか、しばらく暗中模索の日々が続きそうです。

ひとを罰しようという衝動の強い人間たちには、なべて信頼を置くな!

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェツァラトゥストゥラはこう言った』)

それではみなさま、ごきげんよう

 

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裏も取れないダメ記者とそれを鵜呑みにする編プロのダメ担当

biz-journal.jp

いくつか致命的な間違いがある。以下指摘。
>同時発売のタイトルにも目玉になるものがなく、現在もそれ
>ほどレパートリーは増えていません。
ローンチタイトルの「サマーレッスン」と「Driveclub VR」は目玉とされたもので、2016年の東京ゲームショウでも体験ブースは3時間待ちだった。これが目玉でなければなに?


>PSVRの場合、初期出荷数200万台のうち、日本国内に出荷
>したのはわずか5万台程度
全くの嘘。
PSVRの2016年第4四半期(クリスマス商戦)での全世界の出荷台数は88万台で、うち日本への割り当ては10万台弱。2017年上半期までの国内累計出荷は20万台を超えている。そして世界での合計出荷台数は200万台にまだ到達していない。嘘だと思うならサムスンSDIとか半導体メーカーに取材して訊いてみろ。


>ガンガン売り切ってブームを完全に終了させるよりは、小出
>しにしながら、なんとか発売当初の話題性を存続させたいか
>らでしょう
嘘。
PSVRの出荷が伸び悩んでいるのはOLEDパネルの調達が思ったより大変なのと、1枚のパネルで無理やり目玉二つ分の画面を構築する製造難易度の問題が解決していないから。当初の出荷計画では2016年のクリスマス商戦で200万台を一気に出し、今年の上半期までで400万台を出荷する予定だった。このあたりは半導体メーカーにインタビューすればすぐ教えてくれる話。

もう少し裏を取ってから記事書こうよ……
ゲームラボ自体が休刊になって死んだ雑誌ではあるのだけど、エビデンスベーストの記事すら書けないダメ担当は記者気取りをするのを諦めた方がいいよ。

ル・スコアール管弦楽団第42回演奏会に参加しました

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演奏会の直後に長い出張があったりして、アップするのが遅れました。

7/1(土)にすみだトリフォニーホールで行われたル・スコアール管弦楽団第42回演奏会に参加しました。曲目は以下の通りです。

ストラヴィンスキー火の鳥(1910年版)
ニールセン/交響曲第4番「不滅」
指揮: 田部井 剛

普通の演奏会ならメインを飾る曲目ダブルという体力勝負なプログラムです。おまけに難易度も無茶苦茶に高いです。とくにストラヴィンスキー。なんで1919年版にしないのよ(涙)。しかも死ぬほど苦労して弾いても大体は金管木管に美味しいところを全部持ってかれるのでカタルシスゼロというつらさ……。ニールセンの交響曲第4番もいわゆる楽章間休憩がなく40分強ほぼ全力で弾きっぱなし、しかもあちこちに複調とかのややこしい落とし穴パッセージがてんこ盛りという集中力も同時に要求される修羅場プログラムでした。

正直、当日は集中力と気合いで何とか乗り切った感が個人的にはあります。自分にもうちょっと技術的余裕があれば火の鳥はアンサンブルの妙を楽しむこともできたでしょうし、不滅はパワー全開の悦楽に浸れたと思うのですが、諸般の事情(飲み過ぎとかそういうのではない)で体力に無意識のリミッターが掛かっていて外れない状態にあるため、いわゆるゾーンに入っての演奏ができなかったのが悔やまれます。全体としての演奏そのものはきっちりギチギチに仕上がったいい演奏だったとは思うのですが……

そんなこともあり疲労困憊の極みで体がいうことを聞かない為体でしたので、打ち上げは一次会で早々に撤退してきたのでした。次々回は過去にやったことのある曲目があるので、もう少しメインの曲の練習に集中できるかなと思いたいです。反省。

オーケストラ・ダヴァーイ 第11回演奏会に出ました

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8/20はオーケストラ・ダヴァーイの演奏会@府中の森芸術劇場でした。遠いよ東府中……準特急止まらないし、そもそも京王線の路線図って仏語の師匠の住んでる京王永山に行くルート以外よく分からないし。

で、今回はこの前のダスビで補助線だらけの音符に大苦戦したことの反省を踏まえ、高音域のリハビリも兼ねて久しぶりに1stVnで今回参加したのですが、なんじゃこりゃー!というくらいの難曲だらけで泣きました。いずれもいい曲なんですけど、プロコフィエフ交響曲第6番はそもそも音程に対する要求がシビアな上に調がフラットだらけで第一楽章は変ホ短調という弦セクション殺しの辛い辛い曲でした。イスラメイは原曲がピアニストいじめとして知られるハイパー難曲で、オーケストラ版はそれをとりあえず分解しましたという感じではあるのですが、やっぱりヴァイオリンのフィンガリングには優しくない難曲で、さらってもさらっても弾けないところが出てくるという有様でした。何回泣いたか……

で、本番。うん、石田組長のソロ@ハチャコンはものすげーハラショーでした。第2楽章の中央アジアの寂寥感全開のメロディーでは泣きそうになりましたし、第3楽章の中頃、ソロとフルートの掛け合いになるところはこれは夢なんじゃないかと感じられるほどの高揚感がありました。この曲を知ったのは25年くらい前なんですが、オケでやりたいやりたいという念願が叶って、小生としては言葉がありません。

プロコの6番は今回の参加で初めて真面目に聞いたのですが、第2次大戦の惨禍とそれでも人間に寄せる希望を苦しみながら描いた名曲だと今では感じます。砲弾によって殺される人々の鮮血や飛び散る肉片すら想像させる第1楽章、次いでその中で恩寵のように訪れる人間の尊厳を謳った第2楽章、そしてフラッシュバックする惨劇の記憶に苦しめられつつも未来を向いて進もうとする自己の決意を揺るぎなく表明する第3楽章。森口先生は「30回くらい聴けば良い曲に思える」とおっしゃってましたが、実際曲としては結構晦渋な作品なのでみなさん50回くらいは聴きましょう。イスラメイは弾いているとだんだんとトランス状態に入るのが楽しいので皆さん是非弾きましょう(笑)。

ダヴァーイの皆さんは明るく面白い人ばかりで、初めて参加した小生も暖かく(たぶん)迎えていただけて嬉しかったです。来年のハルサイ!にも参加したいと思います。皆さん本当に有り難うございました。

鬱病が残したもの

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正式な診断が下されてからは5年ほど、実質的には6年以上前から鬱病を患っている。

5年前のそれは適応障害から鬱病というお決まりのコースで完全な活動不能にしばらく陥ったのだが、色々な治療を経た現在もまだまだ治る気配はない。ジェイゾロフトなどのSSRNは副作用が大きい割にあまり効果がなく、むしろ離脱症状のきつさを考えると服用しない方が良かったのではないかと未だに思うほどの有様だ。

鬱病というのは本当に辛いものだ。露骨に日常生活に直撃するほどの被害が出る場合でなくとも、その病は生活を少しずつ蝕んでゆく。物事を行おうという意欲が回復するのに多くの時間が掛かるし、物事を行っている最中も意欲が著しく減少するので細かいミスをしがちになる。そしてそのミスがさらに意志を打ちひしぐという悪循環に陥る。

そんなこともあり、今日はほぼ一日中寝ていた。家事を少し行い、部屋を掃除するだけで疲労困憊してしまうのだ。本来なら外に出るなりして体を動かした方が健康のためにもいいのだが、ひとつのタスクを行うとしばらく何もしたくないほど気が滅入る。そして寝床で数時間仮眠を取ってようやく次のタスクとなるわけだ。週末は趣味のオーケストラ以外はほとんどこのような回復作業で日が暮れる。

一応食欲や弱い性欲はあるので、寝床で過ごした数日間が一日に感じられて水くらいしか口にしようという気が起きなかった最悪の時期に比べるとまだマシな状態なのかもしれない。だが、それでもこの病が及ぼす生活への悪影響は計り知れないものがある。そして、この病は怪我などのような外的な特徴を有しない分だけ、他人にはまず理解されず、単に気が弱いか頭の回転が鈍いかはたまた魯鈍かと判じられることが多い。各種知能テストからも自分の生まれ持った知能はあまり高くないことは承知しているが……

本来出来ることならば、数年の、最低でも数ヶ月単位のスパンでじっくり静養し、投薬も含めた根本的な治療を行う必要があるのだろうと思う。だが、そんなことをしていては所得が大幅に減るため生活していけないし、何より空白期間が今後の就労に及ぼす悪影響が余りにも大きいことは明々白々たる事実である。奈落の底へとゆっくりと転がり落ちていくこの社会では、一度ルートから外れることは、零落への特急券を手にすることとイコールなのだ。さすがに、それに乗る決断をするには、私には克服するべき恐怖が多い。

それでもある段階を超えてしまったら、全てを解体するフェーズに自らを切り替えなければならないのだろう。それがいつになるのかは分からない。だが、確実にそれはやってくるだろう。覚悟を決めなければならないのだ。

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苦情が私宛に来てますよ、Yさん。

まあ色々あり10年くらいの付き合いのある会社の方から、質問のメール。曰く、小生が前職で在籍していた会社が出している商品のある分析に関し、担当者に質問送ったけど反応が鈍くてどうも要領得ないから小生が知ってたら教えてくれとのこと。やー、その質問の内容に該当する部分は今は退職しちゃった元担当者が苦心惨憺の末創案したもので、社内政治で忙殺されてる某氏以外統計に明るい人が一人もいない現状ではそれって答えるの厳しいかもー、ということで小生がコメントしてお答えしました。
もしかすると「担当者」つーのは社内にある営業部門の人間のことなのかもしれないけど、彼らは日がな名刺トランプと社内政治に精を出しているので、尚更回答は得られないかも……。
その会社には今度別件で色々と話しに行くんですが、その時にこの商品の使い方についてのレクチャーもすることになりそうです。あはははは。

何がネイティブアドだ

【カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch】電子シャッターの幕開け(その1) - デジカメ Watch

この漫画の連載、ソニーのフラッグシップレンズ交換式カメラのα9の記事体広告であることはほぼ確定でしょう。キヤノンニコン富士フイルムをそれとなくdisる話が出てきたりするので、メーカーの名前を前面に出しての展開は色々と揉める要因になるからいわゆる「ネイティブアド」という名の出稿主隠匿型記事体広告にしているのだと考えられます。まあシャッター音についてはソニーも過去には自社サウンドエンジニアと協業してミラーユニットを作ったりしてたし同社の最上位レンズはカールツァイス銘ではなくてGMブランドなんだからGレンズとすりゃあいいのにとか色々ツッコミどころはあるのですが、ここでやり方が汚いなあと思うのは、やはりこれが記事体広告であることを隠している(と見てほぼ間違いない)点です。Web広告界隈ではこういうのを「ネイティブアド」とかいう横文字で瞞着するのが大流行しているわけですが、消費者の判断力をある意味で騙すことによって成立するこの手の金稼ぎは、バレたときのブランド価値の毀損とかのリスクを考えるとまともな商売している人間は普通手を出さないもので、焼き畑農業が大好きなWeb広告界隈の有象無象にこそお似合いだなあと思うわけですね。というわけでソニーマーケティングの人はこういうこと止める準備とお詫び文の下書き書いといた方がいいのではないかと思います。

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敗戦処理の思い出

以前に勤めていた会社で、とある敗戦処理プロジェクトのプロマネをしていたことがある。

敗戦処理とはいっても周囲の偉いさん達は誰もこれが沈没プロジェクトは思ってなくて、売れないのは現場の担当者の努力が足りないからだと本気で思ってたらしい。結果、ピークでは1000万円近くの、私が担当する前でも400万円近い赤字を量産する完全な不良案件だった。にもかかわらず、偉いさん達は誰も責任を取らず、そして私がプロマネとなった。

赤字を解消するためには①売上を増やす ②支出を減らす この2つを同時に進めていく必要があるわけだが、そのプロジェクト方面に対する知見のあるスタッフが誰もいない中、そして社風がそのプロジェクトと全く適合していないという勢いを増した向かい風の中((c) たっぽい)、社内でコンタクト先を持ってる人を探しては事前営業を数十社行い、数字に明るい人からはこの商品の持つ構造的欠陥について厳しい突っ込みを受けつつもそれをかわし、セールスデッキも自分で作りながらあちこちを回る日々が続いた。「営業開発」を名乗る無能共の最終処分場(何せ彼らは予算を持っていない!)は自分たちがその分野に関する知見がゼロであるのをごまかすためにわざと強気の敵対的態度を取っていたりという笑うしかない状態の中、それでも数件の売上は上積みすることに成功した。

そして経費の削減については、工程の全プロセスを見直して徹底的な標準化と水平分業の推進によるコスト低廉化、前年からの素材の継続使用による習熟向上とエラー削減も実現し、赤字は最終的に70万円までに圧縮することができ、従来ズルズルであった納期も5週間の短縮化を成功、毎年ほぼ同じタイミングで納品することができるまでになった。

だが、これが限界であった。構造的な欠陥を抱えたこの商品は派生しての展開力が極めて乏しく、小生一人が数十社を回るという状況では人的資源の観点からも無理があり、合理的な範疇ではどう考えてもビジネスとして成功し得ない仕事に半年以上関わらなければいけないこと、そして「営業」を冠しつつも社内政治に奔走するだけで何もしないだけの無能の集団を見ながら仕事をするという苦痛はある日私の精神的限界を超えてしまった。かくして、私はよその会社に移るベと決意したのだった。

そして先日、このプロジェクトの2017版納品物が6/16に公開されるらしいと聞いて、昨日同社のWebサイトを覗いてみたところ、こっそりと公開日が6/30に変更されていた。なお、私が担当していたときは4月第3週金曜日の公開が絶対防衛線であり、遅延などまず許されることではなかった。これは公開前に数社の顧客を獲得していたことによる責任が関わるために他ならないが、2017年版はこのようにして平然と納期を遅延させるということは、少なくとも6/16段階では顧客は一社も付いていないのだろう。ちなみに商品の内容そのものも相当に規模が縮小されており、商品としての基本的な信頼性を損なう水準にまで劣化している。そもそもが、コンシューマ向けの調査をベースとした商品であるにもかかわらず、中国で春節に実査を行っている段階で売る気がないと思われても仕方ないだろう(私が担当していた頃は時期バイアスの問題を避けるため、1/2~1月上旬に必ず実査を行っていた)。こんな素人級のチョンボを平然と行うような連中が顧客に対して知的優位性を以て対することなどそもそも無理ではないかと思う。そして全く顧客が付かない場合、また昔通りの数百万円の赤字を垂れ流すだけの商品になるのだから、人的資源の見込みがない段階でとっとと止めてしまうべきだったのだ。誰も責任を取る人間がおらず、戦術・戦略目標も曖昧なまま資本を逐次投入するだけで結局事態は何一つ改善しないどころか無限の泥沼に嵌まっていくというのは日本の組織が100年前から繰り返しており何一つ学んでいない欠陥のひとつだが、あのガチガチのドメスティック企業にはその悪弊が膏肓に入るレベルまで悪化しているということなのだろうと思う。

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小学館には校閲がいないのか

www.news-postseven.com

やー、記事自体は女性蔑視むき出しのゴミみたいな記事なので、今更それに対してでんでん……じゃなかった、云々しようとは思わないのですが、写真に付いているキャプション

【バッハの『アヴェ・マリア』を演奏中の岸田一郎氏】

 って一体何だよそれ?!

知っての通りバッハの少なくともよく知られている曲には「アヴェ・マリア」というものはないし、ありうるとしたら平均律クラヴィーア曲集第1巻第1曲の前奏曲にメロディーを乗っけたシャルル・グノー(1818-1893)の「アヴェ・マリア」だろう。しかも、いずれの曲にも左右の手をクロスして演奏する指示はない。とするとこの写真で岸田一郎氏が取っているポーズはデタラメか、あるいは他の曲の演奏風景と取り違えているか、さもなくばマルク-アンドレ・アムランがかつてショパンの曲で披露したように右手と左手をわざと入れ替えて超絶技巧を披露しているかのどれかになる。

そして、問題は岸田一郎氏がこんな意味のない写真を赤恥全開で掲載する妖怪……じゃなかった、溶解した自意識の醜悪さにあるのではない。このキャプションが明らかに間違いであることについて修正を入れなかった小学館校閲部門の水準である。この原稿の初出は紙雑誌の「週刊ポスト」であり、Web媒体にありがちな編集部門不在のザル原稿ではないのだ。紙媒体であれば余程のひどい実話系雑誌であっても一応外部校閲は入るし、ネトウヨ小児右翼様御用達のクオリティ雑誌「SAPIO」の版元であらせられる小学館なら尚更である。勿論実際の記事の大半は下請けの編プロが実務を回してるんだろうが、それも含めてこの手の最低限の事実レベルの品質管理が出来ていない同社の査読体制はどうなっているのか、正直心配になるのですね。

ニコニコ動画のプレミアム会員契約を解約することにした

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5年ほど払い続けてきたニコニコ動画のプレミアム会員だが、今月を以て解約することにした。理由は以下の通り。
1. 個別の有料チャンネルが増え、プレミアムであることの優位性が薄くなった。
2. 虎ノ門チャンネルなど、ヘイトスピーチを垂れ流す集団への対応が適切ではないこと。
3. 上記に関連して、ヘイトコメントの排除などの適切な措置が行われていないこと。(コメントのセンテンスが短いため、深層学習に基づく構文解析を用いれば、かなりの割合でヘイトスピーチは弾けるはず。リアルタイムは難しいとしても、バックエンドでサーバーを動かすことはそう難しいことではない)
4. HTML5への対応が不十分であること。未だに新プレイヤーがバグだらけというのは怠惰以外の形容詞が見つからない。
5. VRコンテンツへの対応が見られないこと。
6. 海外優良コンテンツなどのアグリゲーションが見られないこと。
要は、超会議とかいうハタから見ていると実に閉鎖的なイベントに代表されるように、身内のノリを大事にしすぎるあまり、イノベーションや世界の潮流に取り残されているものに対しては、金を払う必要性はないということだ。ドキュメンタリーなどの面白いコンテンツはNetflixがあるし(Huluは死んだ)、VRへの対応はYouTubeなどが積極的に進めている。そんな中で、ムラ的なあり方を改めようとしないニコニコ動画は、キラーコンテンツとなるCGMのムーブメントもないし、各種指標からしてもう落ち目にさしかかっていると見ていいだろう。